ED対策を始めるのであれば、まずはタバコや飲酒の制限をすべきなのでしょうか。
この点を気にする男性は多いのですが、必ずしも真っ先に禁煙や禁酒をしなければいけないわけではありません。実際、喫煙やアルコール飲料を摂取する習慣がある方でも、EDを克服できた方はいます。ただタバコや飲酒の制限が、効果的なED対策になることは決して間違っていない説が有力です。

タバコと飲酒のうち喫煙とEDの関係

今は外で喫煙できる場所は少なくなっており、値上げも進んで既に卒煙してしまった方も多いでしょう。
しかし、これまでどおり吸っている方や、外では吸わないけれど家では吸っている方もまだたくさんいるはずです。また紙巻きタバコから人気の加熱式タバコに乗り換えた方も多くいるのではないでしょうか。
いずれにしても喫煙者である場合には、タバコを吸うことが勃起に影響すると知っておいたほうが良いでしょう。
喫煙は勃起不全やインポテンツを引き起こすリスクを上昇させるだけでなく、治療にまで悪影響を及ぼすと指摘されているのです。

タバコの有害物質とED

ご存知の方も大勢いるでしょうが、タバコには非常に多くの有害物質が含まれています。
有害物質は吸っている本人だけでなく、煙を吸う周囲の人にも受動喫煙として人体に悪影響が及んでしまうほど強力なものです。特に勃起に影響するのは、タバコに含まれているニコチンです。
ペニスが勃つのは、陰茎海綿体に十分な量の血液が流れ込み膨張、硬くなるためです。陰茎の血管は細く、ニコチンの血管収縮作用によって血流が悪化すると、EDにつながってしまうことになりかねません。
また、タバコを吸っていると動脈硬化を助長することになります。動脈硬化は高血圧や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病と関りがあり、EDのリスクを上げてしまうのです。

性欲減退や妊娠、ED治療への影響

EDの治療ではバイアグラやレビトラ、シアリスといったED治療薬がよく使用されています。
ED治療薬は勃起薬やPDE5阻害薬とも呼ばれていますが、その効果は喫煙によって弱まってしまうと指摘されているのです。
またタバコを吸っていると、精子の濃度や運動率がダウンする原因になることがあります。この問題は、男性側が原因によって起こる不妊にも発展する恐れがあることを意味しています。
さらに喫煙は性欲減退につながってしまいます。性欲が低下すれば、ED治療薬を服用したとしても薬に性欲を高める作用がないため、ペニスが勃ってくれなくなってしまうのです。
なお、メンソールのタバコを吸うとインポテンツになるというエビデンスはありません。

タバコと飲酒のうちアルコール摂取とED

酒類が好きでよく飲む方は多いでしょう。
実はED対策にとって飲酒は悪いことばかりではなく、ほどほどのアルコール摂取はリラックス作用によって緊張がほぐれます。ストレスが抑えられて、人間の本能的な部分がむき出しになってきて、勃起が起こりやすくなるのです。バイアグラなどED治療薬の効果も、ほどほどの量の飲酒で引き出されることになります。
ほどほどがどのぐらいかは個人差があるものです。目安として厚生労働省による適量は、1日あたり約20gの純アルコールとされています。これはアルコール度数約5%のビール中ビン1本(500ml)、約7%のチューハイで1本(350ml)相当です。
また、アルコール度数約15%の日本酒1合(180ml)、約15%のワイン1杯(120ml)などでもあります。なお、毎日飲むのではなく週に2日は休肝日を設けることも適正飲酒として推奨されています。

過度な飲酒は逆効果

上手くお酒と付き合うことができれば、ED対策に役立ってくれるものですが、適量を超えてしまうと悪影響を及ぼすことになってしまいます。
お酒に含まれるアルコールの神経抑制作用が勃起に必要な神経まで鈍らせてしまい、勃起が起こりにくくなってしまいます。実際、飲酒時の性行為はどうもチンコの刺激に対して感度が低い、反応が悪いと感じたり、フニャチンになりやすかったりという経験者は多いでしょう。射精まで持っていけず、中折れしてしまった苦い経験がある方も、また多いのではないでしょうか。
こうした失敗経験がトラウマになってしまう方もいます。この場合、精神的な原因で起こる心因性EDにつながってしまうリスクもあります。

そのほかの注意点

バイアグラなどのED治療薬は空腹時の服用が推奨されており、また服用によって血管拡張作用がもたらされます。
当然、お酒のまわりは速くなるでしょう。血圧も下がり、低血圧症上や貧血症状が出現することもあるのです。そのため、お酒が弱い方はED治療薬とお酒の併用は避けるのが賢明な判断といえるでしょう。
また習慣的にアルコールを摂取している方は、アルコールの処理のために肝臓に大きな負担をかけています。肝機能が低下してしまうことによって、男性ホルモンの分泌が減少してしまうことや、ED治療薬の処方不可という判断が下される原因になってしまいます。肝臓の病気自体、肝硬変や肝癌とまで悪化していけば死亡してしまうものですので、やはりほどほどにしておくのはもちろん、肝臓を休ませてあげる日をなるべく多く確保することが大切です。

どうタバコや飲酒を制限するか

嗜好品のタバコや酒類が男性器に悪影響が出ることを知り、喫煙や飲酒を制限したいと思った方もいるでしょう。
しかしタバコもお酒も依存性のあるもので、そう簡単に禁酒、禁煙をできるようなものではありません。
アルコール摂取に関しては、前述した適正飲酒に切り替えることによって節酒の形になります。この程度であればアルコールの恩恵を受けることができて、勃起に悪影響を与えずに禁酒や断酒をせずに済む対策になります。
対してタバコはどうかといいますと、非喫煙者と比較して、1~10本のタバコを吸う方はEDの危険性が約1.3倍高くなると国外の調査報告があり、本数は多いほどリスクは上がるようです。
タバコに関しては吸うことによるED対策関係のメリットは何もないでしょう。

自力で制限できない場合

ED治療薬や精力サプリといった精力剤を使用していても、喫煙や過度なアルコール摂取が台無しにしてしまいます。
しかし重々承知でも、どうにも制限できないという方も少なくないでしょう。その場合には以下の方法を試してみてはいかがでしょうか。

  • 禁煙外来やアルコール依存症の専門病院へ行く
  • アルコール依存症に関しては断酒会に参加する
  • 禁煙が困難な方は本数を極力少なくする

医療機関へ行くことは効果的で、禁煙補助薬や抗酒薬といったように根性論で制限するのではなく薬を使った治療も可能となります。
断酒会のような自助グループへの参加も、自分一人でやめる場合に比べて成功率は高まるでしょう。禁煙については絶対に無理という方は非喫煙者に比べればハイリスクではあるものの、節煙によってEDのリスクを低くすることは可能です。

制限することの良い面に目を向けてみる

タバコやお酒はタダで購入できるものではありません。
喫煙や飲酒の制限によって、これまで使っていた分のお金が手元に残ることになるのです。おしゃれにこれまで以上に気を遣うことができ、女性とのデートで一緒に行く場所としてもこれまでよりランクの高い場所に行けるでしょう。
風俗店についても高級店に行ったり、通う頻度をあげたりできることにつながります。勃起力を落とさない、改善できてお金も残ると考えると最高ではないでしょうか。
またタバコやまずいお酒との付き合い方は、健康を害します。タバコは肺がんや肺気腫、心筋梗塞、脳卒中のリスクを高めますが、制限によって長く健康でいることができる確率が高まります。アルコールに関しても、前述したような肝臓の病気や依存症の問題に悩まされることがなくなれば、セックスライフ以外も含めて人生は好転するのではないでしょうか。

朝勃ちしなかった、お酒を飲んでフィニッシュまでいけなかったなど、たまたま調子が悪かったと思う方もいるでしょう。
しかし実はたまたまではなく、すでにEDの症状が悪化してきていることも考えられます。おかしいなと感じたらそれを見過ごさず、対策を始めることが賢明な判断といえるでしょう。